ヒヤリハット報告
日時:2024 年 5 月 25 日土曜日 晴れ 参加者:T内 T(OT) N森(OT) O 田(OT) T内 S(OT)
場所:頭巾山(京都・福井県境)バリエーションルート 15 時頃
頭巾山山頂から東へ横尾峠に向かう主稜線から野鹿谷と和佐谷の間にある支尾根を北に下った標高約 610 m地点(YAMAP 歩いたルートの矢印)※東西に延びた主稜線は整備されたトレイルルート
ヒヤリハットの状況:T 内T が先行して左に分かれた支尾根を探すため、矢印の地点尾根の先端部の小ピークを通って西の急斜面を下る際に足元の木の根に片足が引っ掛かりバランスを崩して頭からあおむけに約5m滑落した。テコの原理で簡単に上半身から落ちるとすぐに態勢は戻せず3回転程して停止した。幸いに木や岩にぶつからなかったが左太ももに擦り傷(長ズボンとタイツを履いていた)、右小指と左親指に突き指のような打撲があった。ザックを背負っていたので背中は無傷だったがステンレスボトルが変形し保温機能が低下して使えなくなった。
反省点:尾根から分岐した支尾根を探す場合は支尾根の分かれ目が地図上でも不明瞭な箇所で実際は小ピーク手前から尾根が分れ、少し下ったところで明瞭な尾根になっていた。現場は急斜面で足元は木の根や枯葉が多く滑りやすい。足元をよく見て慎重に下る必要がある。パーティは近くにいたが先行したので滑落から立ち上がるまで数分連絡が取れなかった。状況によっては斜面の滑落が重大事故につながる場合もありルート探索においてはパーティのメンバーと連絡を取り、見える範囲で行動するなど慎重な対応が望まれる。また下山時は特に事故が多いので、時間的にも体力的にも余裕を持って歩くことも必要だと思われる。
ヒヤリハット報告
日時:2024 年 7 月 28 日 日曜日 晴れ
参加者:講師及びスタッフ:N 森(山の会オフトレイル)、K 口(滋賀山友会)、H 谷川(滋賀山友会)、Y 元(山の会オフトレイル)、Y 岡(滋賀山友会)、受講生: M代(滋賀山友会)、T 成(滋賀山友会)、N 堀(滋賀山友会)、N 村(滋賀山友会)
場所:比良・サカサマ谷 (初級登山教室 沢登り実技講習) 9 時 45 分頃
入渓点から約 45 分登ったあたり、5 mくらいの滝を右岸側に巻く斜度約 30 度~40 度幅約 1.2m の少し風化した岩の多い登り通路
ヒヤリハットの状況:草付きの少し狭い通路を先行して講師の N 森が登り、続いて二番手に受講生N 村・三番手に受講生T 成・四番手に受講生N 堀・五番手講師H 谷川の順番で登る最中、二番手の N 村が 4m くらい登り切ったところで足元の石が崩れて長辺で約 20㎝ないし 30cm の落石を起こした。この時、隊列は T
成の位置で下流方向から上流方向へ折り返す形になっていた。石は N 村とT 成のすぐ横を通過したが、勢いを増したところで四番手で登ろうとしていたN堀のヘルメットにぶつかった。落石が起きた時にすぐに声掛けを行ったが落石のスピードが速くまた沢の音であまり声が聞こえなかった(T 成には声は届いた)。幅が約 1.2 mと狭く避けられるスペースもなかったと思われる。N
堀は偶然下を見ていたが、「ラク!」の声に反応して見上げていれば顔を直撃した可能性もある。後で確認したところ N 堀のヘルメットが凹んでいた。
位置がずれていれば他のメンバーが重傷を負う可能性もあった。
反省点:まずは落石を起こさない慎重な歩き方を身につけることが大切であるが、落石が起こりやすい場所では一人ずつ落石を避けられるだけの間隔を開けて歩くか、または細かい落石が予想される場合は衝撃を軽減するため間隔を詰めて歩く必要がある。今回は講習だったので、講師が状況を観察し、適宜注意を与えるべきであったが、序盤の沢慣れしていない状況に十分対応できていなかった。一般に後方から見た方が受講生の様子を把握しやすいため、適切な間隔で講師が後ろに付き、どの受講生にも目配り・声掛けができるよう、配置を再検討することも必要だと思われる。沢音で声が通らない場合に備えて、ホイッスル等での合図も事前に共有しておく必要もある。しかし何よりも、受講生一人一人が沢という場所の特性を十分に理解し、どこにどのような危険が潜んでいるかを察知して適切な回避行動が取れるよう、知識・技術を伝えることが、安全教室としての重要な使命であると言える。
事 故 報 告 書
報告日:令和 6 年 7 月 4 日 所属会名: オフトレイル 報告者名: TT
事故発生日時:5 月 30 日 7 時 30 分頃 事故発生場所: 皇海山六林班峠~女山間事故者名:TT 性別:男 年齢:66 歳
事故の程度: マダニによる腫れ
登山届:提出済 山岳保険:労山基金加入
計画概要:5 月 29 日午後登山口出発 庚申山荘泊 5 月 30 日庚申山荘~六林班峠~女山~皇海山~庚申山~庚申山荘~登山口
内容:六林班峠~女山間は登山道が笹に覆われており藪漕ぎを強いられた。この間に身体にマダニが付着したと考えられる。
山域、山名:足尾山域 皇海山 コース:六林班峠林道ルート
参加者人数 2 名 性別 男・女 年齢 男 66 歳 女 65 歳
事故状況および原因と結果(所轄警察署の所見、医師の診断、事故者の容態等)
事故状況は上記内容のとおり。20 日近く経過後、左腰の腫れに気づき、6 月 18 日に皮膚科で摘出し完治した。なお、同行者もダニに刺されたが帰宅後すぐに取り除くことができたので問題なし。
事故発生までの行動と事故時の状況(気象状況、現場状況、怪我の部位、病気等)
当日は晴れ。早朝に避難小屋を出発し、六林班峠で小休止後、女山を通って皇海山に向かった。
事故発生後の行動
事故発生時から腰部の腫れを認識するまでダニの付着が判らなかった。判明後、自分で切除したがダニの頭部が取れなかったので皮膚科で手術して摘出された。
今後の対策
マダニの付着による被害は山行実施後、着衣等を十分に払って付着の有無を確認し、皮膚の食い込みが無いか調べることが事故防止に役立つと思われる。
事 故 報 告 書
報告日:令和 6 年 7 月 4 日 所属会名: オフトレイル 報告者名: TT
事故発生日時:6 月 23 日 8 時頃 事故発生場所: 登山開始地点~P1399 間事故者名:TT 性別:男 年齢:66 歳 ST
性別:女 年齢 65 歳
事故の程度: マダニによる腫れ
登山届:提出済 山岳保険:労山基金加入
計画概要:6 月 23 日早朝登山口出発 登山口~林道出合~P1399~糠平富士~ウペペサンケ山~糠平富士~P1399~林道出合~登山口
内容:登山口から林道出合までは数回渡渉し、林道出合から尾根先端部の P1399 地点を目指す。P1399 の手前までササヤブの登山道をジグザグに登ったが笹に覆われて藪漕ぎをした辺りでマダニが付着したと考えられる。
山域、山名:北海道 東大雪山系 ウペペサンケ山コース:糠平湖林道ルート
参加者人数 2 名 性別 男・女 年齢 男 66 歳 女 65 歳
事故状況および原因と結果(所轄警察署の所見、医師の診断、事故者の容態等)
事故状況は上記内容のとおり。翌日、マダニの皮膚付に気づき、比布町の診療所でマダニを摘出し完治した。
事故発生までの行動と事故時の状況(気象状況、現場状況、怪我の部位、病気等)
当日は晴れ。早朝に登山口を出発し、P1399 に向かって笹に覆われた登山道を登り、ウペペサンケ山を往復した。
事故発生後の行動
翌日ダニの付着判明後、自分で切除したがダニの頭部が取れなかったので皮膚科で手術して摘出された。
今後の対策
マダニの付着による被害は山行実施後、着衣等を十分に払って付着の有無を確認し、皮膚の食い込みが無いか調べることが事故防止に役立つと思われる。